縁|Tangoの話であったり なかったり

2017年4月 7日

 ストライキにより、地下鉄やコレクティーボといった交通機関が一日全面ストップ。ストなんて言葉、一体どれくらいぶりに聞いただろう? 小さい頃、「スト」というものが実行されたら学校が休みになることだけはわかっていて、しかし結局、不発に終わって残念......というような記憶しかありません。タクシーは走っているので移動手段がないわけではないのですが、せっかくなのでこの日は、昨日よりもゆっくりパレルモ地区を散歩してみることにしました。

 僕は昨日のブログの冒頭で、「他の街との違いを感じることはできていませんでした」などと書いておりますが、ホントごめんなさい! メチャクチャお洒落なカフェや洋服屋、雑貨屋などが何ブロックにも渡って並んでいていて、どうやら僕らの住んでいるアパート近辺だけが、ぽっかりドーナツの穴のように、お洒落とは無縁な世界だったようです。

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 このショップを見たときは、まるでボカのカミニート通りを現代風にデザインし直したのではないかと思ってしまいました。またゆっく探索してみようと思います。

 夜は、斎藤るい先生と一緒に韓国料理を食べました。2,000円ほどで食べ放題。しかもその中にはレンガみたいな肉の塊が何種類かあって、更には蟹料理が二品。スープ、各種惣菜、焼き魚、天ぷら、鍋、サラダ、茶わん蒸し、叉焼などなど、思い付く限りのメニューをとにかく作ってみましたと言わんばかりの料理が注文して5分と経たずに四人掛けのテーブルに隙間がなくなるほどビッチりと並び、テーブルに置けなくなると皿の上に重ねるという大胆さ。この日、広い店内には僕らしかいなかったので、隣のテーブルをくっ付けたらいいのではないかと思ったのですが、面白かったので提案するのはやめました。物価の高いブエノスアイレスの中では良心的な値段設定といえるかも知れません(笑)

 るい先生は、僕が最も尊敬している日本人のタンゴダンサーです。......いや、尊敬という言葉だけでは全然足りない。まさにレジェンド。もし僕がタンゴの小説を書くとしたら是非ともモデルにしたいと思いつつ、彼女をモデルにするなら僕より相応しい作家先生を存じ上げておりますので、いつか縁があって、二人がいいカタチで知り合えたらなあと願うわけなのです。

 ......と、ちょうどここまで書いたところで、その先生からメッセージが!

 こういうことがあるから、人生は面白いものですね('-'*)