MariaNieves|Tangoの話であったり なかったり

MariaNieves

2017年4月14日

 昨日はなんだかとても落ち着かない一日でした。というのも、シルビア・トスカーノ先生から、こんなお知らせが届いたからです。

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 詳細がわからず聞いてみると、こちらのミロンガのオーガナイザーから「踊って欲しい」と頼まれたものの、マリア・ニエベス先生は現在、脚を悪くされていて無理。普通ならここで別のダンサーにオファーがいくところなのでしょうが、「ならば居てくれるだけでいい」という話になったそうです。それなのにこのチラシ。さすがスーパースターです(笑)

 マリア先生は現在、検査や何やらで御多忙で、もし帰国するまでにタイミングが合えば御挨拶くらい......と思っていたので、意外な展開でした。しかも、シルビア先生はマリア先生のアシスト的なこともされており、当然このミロンガに行かれる、というか、僕らの分の予約までして下さりました。マリア先生とシルビア先生の両方が揃っている状態でのミロンガ。落ち着かないのも無理はありません。

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 ミロンガ会場には巨大なスクリーンが置かれ、アニバル・トロイロの「バンドネオンの嘆き」をバックにマリア先生の写真が映し出されるたび、インド映画を観に来ているかのような大歓声が起こり、先生の周りはいつも人だかり。21時にはじまって午前2時過ぎまで、ほとんど誰かしらと記念撮影をされていて、近くに居ながらも、ゆっくりお話しをする機会はあまりありませんでした。しかし、「あなたチョット踊って見せなさい」と言われ、激込みのなかシルビア先生とも踊らせて頂きました。実は僕、マリア先生から、彼女の頭文字プラス誰もが踊りたくなる男という意味で、「マレボ」などという恐れ多いタンゴネームを頂いているのですが、ミロンガ会場での踊りを見られるのは初めてなのです。踊っている最中、ちょうどマリア先生の目の前にスペースがぽっかりできて、彼女が目で「ここで踊れ!」というので、もっと緊張するかと思いましたが、驚くほど楽しく踊れました('-'*)

 そしてマリア先生も、脚が悪くて踊りはしない予定だったところ(ちなみに彼女曰く、煙草の吸い過ぎで脚が悪くなったとのことでした......)、即興で一曲踊ることに。こんなに歓声のあがるデモンストレーションは初めて見ました。

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 帰り際、先生から「今日はあなたのタンゴが見られて幸せだった!」と仰って頂けたのですが、それこそホント「こちらこそ!」という気持ちで帰宅したのでした。