残り三日|Tangoの話であったり なかったり

残り三日

2017年4月29日

 おととい、ランチを注文するのに困っていると、隣のテーブルにいた御夫婦が助けてくれました。そして店員さんが居なくなってしばらくしたあと、そっと一枚のメモを手渡され、そこには一軒のレストランの名前とおおよそのアドレス、「Ask for 1 order of "LOMO"Beef」と書かれた文字が......。"LOMO"のところだけが何度もボールペンでなぞってあって、更に奥さんは、「値段は安いし最高!」。旦那さんは「肉を切るのにナイフはいらない。アイスクリームみたいに柔らかいんだ!」といった具合に熱を込めて語りだしました。僕が右親指を立てて「Maybe tomorrow」と答えると、二人は「Very very nice!!!! ......20:00 Open」と嬉しそうに言いながら店を出ていきました。

 ちょうどその翌日の夜、シルビア・トスカーノ先生とのディナーを予定していて店探しに困っていた僕にとっては、天からの助けみたいな話です。この御夫婦の舌が狂っていないことは、身なりやインターコンチネンタルホテルのメモ用紙を使っているあたりからも察することができます。早速アパートに帰るとネットで調べ、慣れない言葉で予約を入れました。そしてシルビア先生にそのことを伝えると、「オッケー! 私からも店に電話して、予約ができているか確認しておくわ」と言って下さり、その後、13人分の予約になっていたことを教えてくれました(´;ω;`)

 確かに、あの御夫婦が熱く語りたくなるのも頷けるほど柔らかい肉! こういうのも旅の醍醐味ですねえ('-'*)

 今回はかつてのように朝から毎日シルビア先生のレッスンというわけではなかったのですが、こうして時間を作って下さり、とても楽しい夜を過ごすことができました。別れ際に、「Silvia is my teacher, forever」と伝えたのですが、言葉として成立しているかどうかはわかりません......(笑)。心から有難うございました!

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