さよならブエノスアイレス|Tangoの話であったり なかったり(β版)

さよならブエノスアイレス

2017年4月30日

 昨夜もいつものピザ屋さんで、モッツァレラとアンチョビのピザを注文。この店の唯一の欠点は、営業時間が夜からであることです。朝から開店してくれれば、明日は3回食べられたのに......。そんなことを考えながら空腹を至福で満たし、こちらもまた今回の旅では最後となるライブへ行ってきました。

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 こちらのライブは、出発前にYちゃんが強く奨めてくれた楽団、Orquesta Típica Pichucoが主催しております。すると、今まで日本人をほとんど見掛けなかったことが嘘のように、この日に到着したばかりのAさんや、株式会社ラティーナの本田社長とお会いしました。残念ながら、肝心のOrquesta Típica Pichucoの出演はなかったのですが、どちらのバンドも最後の夜に聴くに相応しい、贅沢な気分にさせてくれる演奏でした。そして余談ですが、惚れてしまいそうなほど、イケメンのバンドネオン奏者がいました('-'*)

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ライブ終了後は中央のテーブルを端に寄せてのミロンガタイム。「がっつりタンゴをやってまっせ!」という感じの方はあまりいなかったのですが、年齢層が極端に若く、ミロンガというよりクラブへ来ている感じ。

 驚いたのは、このミロンガでの演奏でした。チラシに名前が載っていたわけでもないし、ライブタイムでの出演があったわけでもなかったし、ミュージシャンたちは赤ら顔で楽器と一緒に酒を舞台に運んでいくし......。演奏中に隣のバンドネオンを突いたり譜面台を軽く蹴飛ばしたり、笑ったり鼻歌交じりだったり、僕も酔っ払っていたのでよく覚えていないのですが、10人以上いたメンバー全員がとにかくふざけて演奏していて、それでいて圧倒的に上手い! 楽団というよりは、それぞれ別の日にこの店に出演しているミュージシャンたちが一斉に集まった感じで、トランペットやフルート、歌手も途中で乱入するようにしてデュエットをはじめるなど、演奏している曲目はタンゴのはずなのに、なんかもっと別の音楽で踊っているような気分になるときもあって、ひょっとしたら昔のミロンガって、こんな感じでミュージシャンとの距離がもっと近くて和気藹々としていたのではなかろうかと想像を膨らませてみたりなんかしました。いつかこんなミロンガをやってみたいものです('-'*)

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 さて、現在、こちらは朝。澄み渡るような青空が広がっています。いつも思うのですが、アルゼンチンの空の色はどこよりも濃くて高くに感じます。渋滞で騒がしい目の前のコルドバ通りも、今日は日曜日の朝ということもあってとても静か。いつもはこんな名前を付けて恥ずかしくないのか? と思うくらいに空気が汚いのに、まさにbuenos(良い)aires(空気、風)といった感じです。

 このブログをアルゼンチンから更新するのは、これが最後になります。我儘を言って一ヶ月も休ませてもらった生徒さんや嫁さんの御家族に対して近況報告を兼ねてお伝えできればと思って書くことにしたのがきっかけですが、意外な方からもメールを頂いたりして、嬉しい限りでございます。僕が思うタンゴの最も素晴らしい点として、何歳になっても踊ることができるということがあります。実際に、コチラのミロンガにいらっしゃるお爺ちゃんお婆ちゃんはとにかく元気(笑)。いろいろな問題を抱えながらも僕がタンゴを続けられている理由はそこです。そして、タンゴをはじめたことによって知り合った、数え切れない縁。今回も、いいことばかりがあったわけではないのですが、新しい出会いもいくつもありました。東京へ帰ったら、きっと今までとは違うカタチになると思いますが、マイペースに精進していこうと思います。

 最後に......。「多くの人に見てもらいたい」という許可を頂けましたので、今回の一番の宝物。歩くのも困難なほど脚を痛めていらっしゃるなか、声援に応えて急遽踊ったMaria Nieves先生の一曲です('-'*)

 それでは、これからもまた宜しくお願い致します。

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