今できること|Tangoの話であったり なかったり

今できること

2017年6月24日

 豊田真由子議員が元秘書に対して断続的に罵声を浴びせていたニュースを見て、咄嗟にトラウマが呼び起こされました。その番組では自民党を辞めるとか刑事事件になるのかとかそんな感じのことを報じていましたが、僕は別の角度でこの事件について考えていました。もし秘書が豊田議員の子で、少しは親の役に立てばと思ってこの仕事に就き、そのうえで同じような罵声を浴びせ続けられて耐えられずに録音データを週刊誌に売ったとしたら、世間の反応は「こんな親孝行の子を罵るとは親として最低だ!」となるのか「いくらひどい仕打ちを受けたとはいえ、親の失態を週刊誌に売るか?」となるか。では、どのように対処をすれば正しいのか。もうこれ以上、一緒に仕事はできないことを前提とした場合、「きっぱり政治の世界を離れて別の道を生きる」or「距離を置いて同じ道を生きる」。どちらを選択しても、アタリとハズレのように明快な答えが用意されてはおらず、いつかタンゴの話を書くとき、僕にとっては避けられられない......というか、避けたら上っ面を舐めただけの作品になってしまうので避けるわけにはいかないテーマ。因果なものでございます。

 さて、早いもので、アルゼンチンから帰って来て一ヶ月半が過ぎました。帰国したときには、今の状況を予想することなどまったくできず、こうしてレッスンを続けることができ、ミロンガを主宰したりお手伝いさせて頂いたりと、感謝の言葉もないほど有難く感じております。とにかく今は、今日できることを積み重ねていくのみ。そんな風に思いながら、嫁さんの作ってくれたアルゼンチン料理の試食をしているわけでございます('-'*)

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