スピード感|Tangoの話であったり なかったり

スピード感

2018年4月 5日

 以前......このブログにも書いたかな? ちょっと忘れちゃいましたけど、友人と飲んでいるとき仕事関係と思われる人から電話がかかってきて、彼が少しだけ受話器に耳を傾けたのち、「悪いけど俺、そういうスピード感で生きてないから」といった感じで容赦なく話を打ち切った姿を見て、(おっかねえなあ......)と思ったものでございます。

 タンゴの世界でも、「チョットはやすぎィィィィ~~~」と言いたくなってしまう人がいます(←何故おネエ風なのかはよくわかりませんが......笑)。「ASADO Milonga」「Todoroki TANGO」に引き続き、5月1日の「Zonatango Tokyo×ASADO Milonga」でも一緒にお仕事をさせて頂くことになった浅井みどり先生です。彼女とは、昨年ブエノスアイレスへ行ったときの飛行機が偶然同じだったことがきっかけで、向こうでゆっくりお話をさせて頂く機会があり、それまでも勿論存じ上げてはいたのですが挨拶程度しか交わしたことがなく、それでもなんだか独特の芯の強さみたいなものは印象に残っておりました。

 会話の中で、立場は違えどタンゴに対して抱いている共通点があって、それがこのようなカタチになってあらわれているわけでございます。本の世界で例えるなら、彼女は作家で僕は編集者といったところでしょうか。普段はさほど連絡を取り合っているわけではないので、彼女をイメージだけで言うと、今日はブエノス明日は韓国、来週はフィリピン、マニラ、福岡。その間に振り付けとレッスンとデモがあって......と、こんな感じ(笑)。本当に身体だけは壊さないでくれよと思いつつ、彼女がこれまで築いてきた人脈や企画力、そして勿論ダンサーとしての実力は素晴らしいものがあり、微力ではありますが力になれたらいいなと思うわけでございます。これは前にハッキリ書いた記憶があるのですが、僕は完成された物よりも未完成な物に興味があるので、「どうやって維持していこうか......」という会話より前を向いている博打が好きです。こうして一緒に仕事をさせて頂くことができて、本当に幸せに思います。

 さて、今回僕の方は、もろに編集作業と時期が重なってしまいましたので、合間を作って音源探しを開始しました。目を閉じて空間や時間帯などをイメージすると、不思議なもので、「Todoroki TANGO」のときより若干、曲間が長くなっていることが多く、ギアもゆっくりシフトチェンジしていっている感じがします。その分、僕の選曲を聴いたことのある方なら、「初っ端からマジこれいっちゃうの?」というようなタンダを御用意させて頂きますので、どうぞ間に合う方は最初からいらして下さいね('-'*)