再会|Tangoの話であったり なかったり

再会

2019年3月15日

 きのうのレッスン中、女性の脚がクロスしている状態から前オーチョヘ移るリードをしたら、組んでいた生徒さんから、「先生のリードを受けていたら『ロミオとジュリエット』の舞台で、死んだジュリエットをロミオが抱き起すシーンを思い出しました」と言われました。彼女はタンゴをはじめて3回目。想像力の豊かさに驚かされました。

 さて、きょうはこれからブエノスアイレス以来、半年ぶりとなる弟子との練習です。タンゴをサッカーに置き換えるなら、僕にサッカーを教えてくれ、基礎を叩き込んでくれたのはマラドーナ。フィジカルを教えてくれたのはメッシ。......とはいえ遠い過去の話で、いまの僕は町の小さなサッカー教室の先生です。それが昨年、身の程をわきまえずに生徒さんたちを連れてサッカーの本場ブラジルまで、トップコーチの指導を仰ぎに行ったようなものでして、内心、帰国後みんな僕の元を離れてしまうかも知れないという恐怖みたいなものがありました。幸い、「ブエノスへ行って、たけしさんがいつも言っていた意味がわかりました」と言ってもらえたので良かったのですが、弟子はどう感じたか。向こうもそうでしょうが僕もドキドキ致します('-'*)