スト前夜|Tangoの話であったり なかったり

スト前夜

2017年4月 6日

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 アパートの玄関に飾ってある絵なのですが、なぜだろう? 僕には菅田将暉くんに見えてしまいます......。

 それはさておき、僕らの暮らしているパレルモ地区は、誰もが口を揃えて「安全な街」と太鼓判を押す街でして、情報誌やネットでも、「オシャレ」「セレブ」といった言葉が踊っています。しかし僕にとっては、他の地区と同様、道路のアチコチに犬の糞が落っこちていて、石畳は剥がれて継ぎはぎだらけのフランケンシュタインみたいで、壁という壁は落書きだらけで明け方まで騒がしい。他の街との違いを感じることはできていませんでした。

 しかし昨日、散歩をしてみると、なるほど面白いショップが軒を連ねておりました。

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 写真はコンバースのアウトレットショップです。倉庫のような店内には博物館かと思うほど色とりどりのシューズが並べられており、僕が愛してやまず、もし見掛けたら必ず手に入れてきたスウェードタイプも御覧の通り! 今回も買い占めたい欲求に駆られていて、堪えるのが大変です(´;ω;`)

 しかし高い。ここだけでなくブエノスアイレス全体に言えることなのですが、体感的に僕が日本より安いと感じたのは、肉屋さんとComme il fautのタンゴシューズだけ。マクドナルドのちょっとしたセットでも普通に1,000円を超えてきます。

アパートでの生活模様

 ......というわけで、食事はほとんど家で食べています。朝、肉屋さんへ行って、コンバースのスニーカーを両脚くっつけたくらいの骨付き肉を2枚買ってきて(価格は600円程度)、午前中からガッツリ戴きます。惚気で申し訳ありませんが、嫁さんのステーキの焼き加減は抜群であります('-'*)

 それに醤油をかけて柚子胡椒をちょっと付けて。赤身の多いアルゼンチンの肉には、和牛ステーキのように山葵を付けるよりコチラの方が僕は好みです。この食べ方を教えてくれたのも辻さんでした。

 ホントに写真が下手糞でアレですが、こんな感じ。

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 ベランダには、洗い場はあるのですが洗濯機はありません。コインランドリーの代行サービスがアチコチにあるはずなのですが、今のところアパートの近くでは見つけられておらず、毎朝手洗いです。

 シャワーのお湯は、調整がとても大変です。熱湯か水かを振り子のように繰り返し、ちょうどいい塩梅のときにサッと洗ってバスタブの端へ退避します。これもまた嫁さんは湯加減の調整がうまく、僕は「マエストロ」と呼んでいます。

La Milonguita

 本当は、「Maldita Milonga」という毎週水曜日に生演奏で踊れるミロンガへ行く予定だったのですが、次の日にストが決行される予定で、ひょっとしたら夜中から交通機関がすべて止まってしまうかも知れないという話を聞き、安全策をとって近くの「La Milonguita」へ行くことにしました。

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 天上が高くて雰囲気があって、踊りに来ている人たちはみんな品があり、ウットリするほど素晴らしい空間でした。日本でもこういう会場でミロンガができたらなあ......と、つくづく思いました。

 そして時差のまったく抜けない僕は、こうしておかしな時間(日本だと明け方)にブログを更新するわけなのでした。