10月14日|Tangoの話であったり なかったり

10月14日

2019年10月14日

 台風19号。夜に少々窓を通じて風の音が聞こえてきたくらいで、我が家は幸い何事もなかったわけなのですが、ニュースを見て驚きました。被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈りしています。

 話は変わりますが、先日、ある生徒さんから病気の告白を受けました。現在、手術の日程待ちの状態のようです。この生徒さんは日頃から忙しい合間を縫ってレッスンを続けられているのですが、病状が発覚した後も、むしろペースが上がっているのではないかというくらい励んでいます。きのうもレッスンでした。身体をあまり動かさずに出来るよう、特に「踊るという感覚」を中心に組み立てた内容にしました。僕は喜怒哀楽の他にもうひとつ「踊」というジャンルがあると考えていて、その核がなければどれだけ音に合っていようと身体を綺麗にコントロールできていようと、そのジャンルの動きをトレースしているだけのように感じているからです。今の僕はタンゴを教えることしか能がなく、それで何かの役に立てるならと思って想いが伝わらなかったこともあるわけなのですが、毎回、頭をまっさらにして必死に僕の感覚や言葉を受け取ろうとしてくれるこの生徒さんには感謝しかありません。僕にはひとり弟子がいて、その子との場合は彼女が僕のことを師匠と呼ぶようになったことがきっかけで、照れ臭さと責任感を感じながらも立派に成長していっている姿にいつも心を打たれているわけなのですが、この生徒さんには僕の口から、「退院してからは俺のことを師匠と呼べ」と言いました。......もちろん、自分ではそんな器じゃないことをよくわかっています。一日も早く元気になって、より一層タンゴを楽しく踊れるよう力になりたいと思っています。

 さて、今日は嫁さんの誕生日であります。本人としては公表するつもりはなかったようですが(そのあたりの感覚は僕も同じなのでよくわかります。笑)、消したと思っていたFacebookのプロフィールに誕生日が残っていたり、僕がむかし書いたブログを読んで覚えてくれていた生徒さんがいたりして、ここで僕が触れないわけにはいかないと思い至りました。取り立てて何かを用意するということはないのですが、今夜のLOCAでささやかなお祝いができればと思っています。お時間のある方は遊びに来て頂けると幸いです('-'*)