5月1日|Tangoの話であったり なかったり

5月1日

2020年5月 2日

 きのう5月1日は、おととし去年と浅井みどり先生(以下みどりちゃん)とZONA TANGO TOKYOというミロンガをやらせて頂いておりました。ZONA TANGOとは、ブエノスアイレスに実在するミロンガの名前です(勿論オーガナイザーさんの許可を経ています)。このミロンガの特徴は、入り口に大きめの瓶が置いてあってエントランスフィーを自分で決めることができ、途中で生演奏やデモンストレーションタイムがあるのですが、それらが終わるとオーガナイザーさんが帽子を裏っ返しにして各テーブルをまわる。要するにタダで遊ぼうと思えば遊ぶことも可能というわけです。しかしこのシステムで長い間ずっとミロンガを続けて来られているということに僕は敬意を払っています。どれだけ真似してみようと思ったかわかりません、というより今もやってみたい気持ちはあるのですが、日本にはチップ文化がないのでハードルが高い。......ひとつの夢ですね。

 ZONA TANGOのもうひとつの特徴は、実は僕は体験したことがないのですがみどりちゃんが言うには(最近この手の言いまわしを使うとミルクボーイが頭に浮かんで困ります。汗)、一軒家を借り切って、ミロンガやライブ、パフォーマンスをみる部屋などに分かれているときもあることです。一軒家ではないですが、この部分を再現したのが1回目のZONA TANGO TOKYOです。ちなみに2回目は令和元年初日ということもあって純粋にミロンガとお食事を楽しんで頂ければと思って企画しました。

 Facebookにも投稿しましたが、まさかあれからちょうど一年。タンゴを踊るどころか外出さえままならない世の中になっているとはね......。ふと、どこかの異世界にでも迷い込んでしまったのではないかという気持ちになります。本当に同じ時間軸上の出来事、しかもたった一年で......ってね。

 常々「タンゴは一期一会」と思ってはいますが、しみじみそうだよなあと感じた一日でした。