シルビア・トスカーノ|Tangoの話であったり なかったり

シルビア・トスカーノ

2020年6月 8日

 タンゴを学びに初めてアルゼンチンへ行くちょっと前。マリア・ニエベス先生に教わることは決まっていたけれど、彼女とは別に基礎の部分を教えて下さる先生として、シルビア・トスカーノの名前があがっていました。マリアさんとよくパートナーを組んでいるジュニオールは元シルビアの旦那でジュニオールにタンゴを教えたのはシルビア。そして、なんといっても日本語が喋れる。そんなシルビアが日本の舞台で踊るというので観に行きました。

 数人の女性が入れ代わり立ち代わりステージに出てきて、そのたびシルビアはどれだろう? って予測を立てるのですがイマイチ確信が持てずにいたところ(当時はYouTubeなんてなかったですからね。事前に調べておくことはできなかったのです)、この曲が流れて彼女が姿をあらわしました。

「はい、スミマセン。あなたでしたね......」

 この瞬間の言葉と衝撃は今もハッキリ覚えています。

 シルビアがFacebookにそのときの動画の一部をアップしたのでリンクを貼ります。あらためて見ても凄い。当時はただただ圧倒されていましたが、今こうやってみると、衣装や表情だけでなく筋肉のしなやかさや心の動き、音楽の表現の仕方からひとつひとつの動作のスピードに至るまで見事にコントロールしていることがわかります。Favebookに登録していないとひょっとしたらリンクが開けないかも知れませんが、ぜひ見て頂けたらと思います。