エクササイズ|Tangoの話であったり なかったり

エクササイズ

2020年8月31日

 今日で8月は終わり。フォームローラーを転がしている間に夏が過ぎていきました。最初は乗せるだけで声が出ちゃうくらい痛かったのに、今ではほとんどの箇所で痛みはなくなり、むしろ刺激が足りないくらい。そんななか、腕と脚、特に腿の後ろはしぶとくて、痛みはないけどカチンコチンでほぐれてもいかない。転がし続けてようやく筋脈にたどりつきはじめてきました。これだけやってこうなのだから、ときどきマッサージに行ったくらいで完治するわけがないと思ってみたり。また、どこかがほぐれてくるとどこかの張りが目立ってきたり。古い体制にメスを入れるのと同じですね。とにかく目的をしっかり持って、日々コツコツ続けるしかないということです。

 そうしてエクササイズをしていると、ときどきガクンと今まで出来ていたことが出来なくなることがあります。今まで積み重ねてきたものはなんだったのか? という気分にもなりますが、大抵そういうときは身体が新たなコツをつかもうとしているので、あまり深く考えず、自分のなかで正しいと信じる動きをひたすら続けます。すると、早ければ翌日、遅くても数日後には今までとは違った感覚でこなせるようになって成長を感じ取れるようになります。それがなければやり方が間違っているのかも知れないですね。

 成長というのは単純に時間と練習量の比例ではなく、どちらかというと階段のように横ばいになったり突然ポンと上がったり、時には下がってしまうこともあるでしょう。ただし長い目で見れば確実に伸びている。そんなものだと思います。タンゴのいいところは、何歳になっても踊れることで、焦る必要はありません。逆に言えばレッスンやワークショップで美味しいところだけを摘まみ食いしようとしても中途半端なテクニックばかりが増え、また小器用にこなせたとしても上辺だけで身に付いたとも思いません。不器用でも一歩一歩を大切に踊ることがタンゴにとっては大事だと思うわけでございます。