一年を振り返って......|Tangoの話であったり なかったり

一年を振り返って......

2017年12月27日

 明日で2017年度の「Tango Salon LOCA」の営業は、すべて終了となります。この話が持ち上がってから本当にあっという間で、今でもときどき、夢なのではないかと思うことがあります。だって2ヶ月チョット前には、自分が拠点を構えるなど、仮にあっても遥か先のことだと思っていましたから......。

 今年の初めは、まったくと言っていいほど先が見えず、どうなることかと思っていましたが、アルゼンチンへ行けたことが幸いしました。久しぶりにマリア・ニエベス先生に踊りを見て頂いて、これまでやってきたことが間違いではなかったと知ることができたし、様々なミロンガへ踊りに行って、選曲や雰囲気などいろいろ勉強することもできました。お世話になっている方々と再会もでき、新しい出会いもありました。嫁さんが本場のタンゴの魅力を知ってくれたことも大きいです。

 むかし、縁があって......というより、某配給会社の社長にまんまと言いくるめられて、僕の心の師であるインド映画界のスーパースター・ラジニカーント様の公式ファンクラブの代表を務めさせて頂くという大役を任されたことがありました。毎日のように「会員番号〇〇番はラジニ様の良さをちっともわかっていない」「私の方が〇〇番さんよりラジニ様が好きだ」「〇〇さんは脱退させるべきだ」といったメールが届き、有料会員500人、無料会員6000人程度の規模でしたが、それでも仕事が手につけられないほど大変で、僕自身も「ファンクラブを私物化している」「会費を使い込んでいる」などいろいろ言われてノイローゼになりそうでした。メンバー全員が好きで集まっているはずなのに、みんなで応援することの難しさをそのとき骨の髄まで味わい、今にして思えば、手順も踏まず経験も積まず、人から頼まれたという逃げ道があったおかげで覚悟も足りていなかったとよくわかります。......まあ、あれだけの奇跡が起きてラジニ様と会えたのだから、当時の僕が「人生が大きく変わるかも知れない」などと冷静さを欠いた発想を抱いてしまったのも無理はなかったと思いますし(そのときの日記をまとめたものはコチラ)、これを機にいろんなことに巻き込まれて失敗を重ねていくわけですが、それが今の僕を支えていくれていることに人生の奥深さを感じます。

 終わってみれば(まだ終わってないか......)、今年はしみじみ良い年でした。本当に皆様のおかげです。有難うございました。

 そして、夫婦で一歩を踏み出せたことも良かったです。少しばかり偉そうなことを言わせて頂けるなら、生きるということは、己の心と向き合い続けることだと知れた一年でした。来年も焦らず一歩ずつ、精進していきたいと思います。

 ......その前に、また明日('-'*)