アルマンド|Tangoの話であったり なかったり

アルマンド

2017年4月13日

 有難いことに、色んな方から「ブログ読んでますよー」と言って頂いております('-'*)。まだ自己紹介もないページですから、僕のことを知らない人がなんらかの偶然で辿り着いてもなんのこっちゃよくわからない感じになられるでしょうが、どのみち面識がないのだったら自己紹介があってもなくても大して変わらないのかも知れないと思ってみたりもしたりして。昨日なんて、それこそ知らない外人さんから、Facebookを通じて英語でメッセージを頂戴しました。また、Sさんは先日僕らがCanningへ行ったときのYouTubeの映像を送って下さったり(その日のデモンストレーションにちょびっとだけ僕らも映っていました。(笑)、別の方は、「菅田将暉くんに見える」と書いた絵はフリーダカーロだと教えて下さったり(この件については嫁さんからも突っ込まれました......)と、日本から最も離れた国に居るはずなのに、それをまったく感じず過ごせています。本当に有難うございます。

 さて、昨日は朝から、母の友人であり、僕もブエノスアイレスに来るたびお世話になっているピアニスト兼バンドネオン奏者のアルマンド・サントス・モンタルバーノさんがアパートまで遊びに来て下さいました。僕もブエノスアイレスへ来ると必ずアルマンドさんの家に行かせて頂いているのですが、彼の住むヌエべデフリオまではバスで約5時間かかります。なので日帰りをすると10時間も揺られていなくてはならず、それなのに笑顔を絶やすことなく結婚の祝福までしてくれて、とにかく感謝しかありません。

 彼は、僕に会うたび必ずこの順番で質問します。「マリオン、ビエン?」「フリアン、ビエン?」「ロシクレール、ビエン?」「コヤマ、ビエン?」「ガス―ンガンチョセカイイチ、ビエン?」。むしろそのことさえ伝えられれば、会った目的の大半はクリアしたと言ってもいいのかも知れません。その後も色んな名前が出てくるのですが、あとは「No sé」としか答えようがなく、いつも心が痛くなります。特に今回は、亡くなっている方もいたので、なおさらでした。

 会話をするというより、ひとつの話題をお互いに出し合い、それを辞書を駆使して解明していく連想ゲームのような感じで話していくうちに、これもまた必ず彼はこう切り出します。「家に遊びにおいでよ!」。

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 僕には想像がついています。車に乗ってアチコチまわって食材を集め、庭で半日かけて鶏を焼き、続いて一緒に彼女の家に行くと友人たちが集まっていて、今度は牛肉を半日かけて庭で焼きます。焼きあがるまでの間、ワインを飲みながら演奏がはじまり、僕は踊らされます(´;ω;`)。これを二日間かけて行ないます。

 10年以上前からこんな感じで、まるで録画したビデオを再生しているような感覚に陥ります。それがどれだけ有難いことなのかということを、いつも感じさせて頂いております。そういうわけで、来週末はアルマンドさんの家に遊びに行って参ります。