ミロンガの楽しみ方|Tangoの話であったり なかったり

ミロンガの楽しみ方

2019年4月27日

 ZONA TANGO TOKYOまであと僅か。前売り券の販売も締め切らせて頂いて、全体像がおおまかに見えてきたところで、今日は僕がこれまでの経験からミロンガの楽しみ方のコツのようなことを書いてみたいと思います(あくまで僕の考えです)。ミロンガ慣れしていらっしゃるかたは御存じの内容ばかりかも知れませんが、このZONA TANGO TOKYOがミロンガデビューという方もいらっしゃり、初心者の方が「いつかこういう場所で上手に踊れるようになりたいな」と思って頂けるようなミロンガにしたいという気持ちから企画している部分もありますので御了承ください。

コルティナとタンダ

 今回、ZONA TANGO TOKYOに御予約頂いた方の男女比率は、ほぼ5:5でございます。これは本当に運がよかったです。こういったイベント系のミロンガは、「ペア」「女性同士」「男性おひとり」で来られる場合が多く、要するに女性比率が高くなりがちだからです。さらに女性同士で来られているうえ、ずっと喋っていたりなんかすると踊る機会は減る一方。「踊りたいな」と思ったら、コルティナ(ダンスパートナーのチェンジタイムで、タンゴとはまったく関係ない曲が少しだけ流れます)のあいだに会話を切り上げ、次のタンダ(ダンスタイム。今回のZONA TANGO TOKYOでは、タンゴは4曲、ワルツ、ミロンガは3曲で構成しています)がはじまったら、フロアの周りを見渡すなどして自分には踊りたい意思があることをアピールすると良いでしょう。逆に踊りたくないときはそのまま喋り続ければいいわけですが、相手も同様の考えなのかどうかは把握しておきたいところですね(笑)

カベセオについて

 フロアに誘う際、タンゴの世界では「カベセオ」と呼ばれるマナーがあります。いきなり声を掛けたり腕を掴んだり(笑)するのではなく、まず目で合図を送って(この行為をカベセオと言います)合意が確認できたところで誘います。そして、一般的には男性が女性を誘います。

 僕がカベセオを「マナー」と書いたり、誘い方を「一般的」と書いたことには理由があって、ここは解釈が色々あると思いますが、僕はこれらを絶対的なルールだとは思っておらず、仲が良い同士だったらかえってカベセオがわざとらしくなってしまう場合もあるだろうし、僕のように目が悪い人は近くしか見えません。相手との関係性によっては女性から声を掛けたほうがスムーズだったりすることもあるかも知れませんし、そのあたりは大人の臨機応変さが問われるのかなと思っています。......ただ、マナーはマナーなので、そこは尊重して頂ければと思います。

フロアでのお願い

 一般的に、踊りはじめたら、そのタンダが終わるまではパートナーチェンジは致しません(なので全部を踊れない場合は、タンダの残り曲数を計算して踊りはじめます)。これも絶対的ルールとまでは言いませんが、こういう行為を繰り返していると、男性は女性から断られる確率が増え、女性は誘ってもらいにくくなってくるので注意しましょう。また、ミロンガはレッスンやプラクティカではないので、教える行為や、習いたてで使いこなせていないステップを試りたりするのはおやめ下さい。ほとんどの女性は素足にサンダルタイプのタンゴシューズで踊っています。男性から見ればチョンと足先が当たったくらいでも、爪が剥がれてしまうなど事故に繋がりかねません。もし危険行為やセクハラを感じたら、自分で解決しようとはせず、速やかに僕、もしくはスタッフまで教えて下さい。ちなみに僕は、自分のクラスでは、あまり「リード」という言葉は使わず、「エスコート」と言っています。ニュアンス的にそのほうがしっくりくるからです。当日、おそらくフロアは混むと思うのですが、ダンスに誘う場合はしっかりエスコートして頂ければと思います。

 もうひとつ。タンダの途中からフロアに入る場合は、流れを遮らないよう四隅(コーナー部分)から入って頂けますよう御協力お願い致します。

     ※

 ザザザと書き殴ってみましたが、ルールで縛るのではなく、マナーや同じ空間にいる人たちを尊重し合うことが楽しいミロンガの秘訣だと考えております。また、何か不明点などあれば、いつでも声を掛けて下さいね。

 それでは宜しくお願い致します('-'*)