わざわざ|Tangoの話であったり なかったり

わざわざ

2019年11月30日

 僕は目が覚めた瞬間が一番頭が働いていて、原稿を書いたりや選曲をしたりするときは、起きてそのままデスクに向かいます。でもその日の気分でリハビリを先にやってしまうと、それまで書こうと思っていた話があったとしても「わざわざ書くことでもないよなあ......」となってしまいます。何かが満たされてしまうのでしょうね。

 今日もそうです。もうすでに満たされまくっているので、わざわざ書くことではないとわかっていつつ書きます。

 おそらくタンゴ界のなかで、僕ほどインスタントラーメンやカップラーメンを食べる人はいないのではないかと自負しております。嫁さんがいるときはもちろん別ですが、ひとりの時は大抵それ。最近インド料理の動画にハマっていて、それっぽい料理を作ることも増えてきてはいるのですが、例えばきのうは「サッポロ一番(塩)」と「ペヤングソース焼きそば」。一日3食全部そんな感じでも、まったく苦になりません。

 それはそれとして、先日「ペヤング焼きそばメーカー」なる家電製品の存在を知り、めちゃくちゃ興味を持ったものの、買うまでに一度フライパンで作ってみようという気分になりました。お湯を注ぐだけで作れるところをわざわざフライパンで作る意味を問われそうな気も致しますが、だったら「ペヤング焼きそばメーカー」だってそうなるわけで、そこには何か新しいペヤングの世界が待ち受けているのではないかと思ったわけです。

 答えはすぐに出ました。フライパンに水を少しだけ敷いたところで無性に鷹の爪とニンニクペーストを放り込みたい欲求に駆られ、気がつけばベーコンやら胡椒やら適当にぶち込んで炒めていました。

 美味い!

 何十年とペヤングソース焼きそばを食べてきて、かつて味わったことがない興奮を覚えて一気にかき込みました。

 ......やっぱりわざわざ書くほどのことではなかったような気が致します。