レッスンのこと|Tangoの話であったり なかったり

レッスンのこと

2023年8月20日

 物事というものは、自然にしていれば川のようにスムーズに流れていくものだということを最近しみじみ感じます。興味があること、出会うひと......。運や縁を偶然と思えば偶然にしかならないし、必然と思えば必然になる。偶然か必然かを決めているのは自分自身。チャレンジしたい気持ちは本能がクリア出来ると判断しているからなので、タンゴについては耳を傾けたほうがいいというのが僕の考えです。

 タンゴのレッスンをはじめて約20年、その前は編集者として様々なジャンルのかたと接してきて、僕なりに「きっとこのひとはこのくらいのことまでは努力すれば出来るようになる」という勘......よりもっと確信に近いものがあります。その自信があるから教えられると思っています。逆に自分のこととなると、どのくらい成長出来るのかはサッパリわかりません。そこは僕の先生に委ねています。

 ステップを教えるのが上手な先生、身体の使い方を説明するのが得意な先生......。先生によって色んなタイプがいます。僕はその生徒さんが望んでいることを手助けしたり、タンゴを踊るうえでの土台を教えたりするタイプ。それはきっと僕自身がそうやってアルゼンチンで教わってきたからです。

 タンゴのいい部分のひとつに、時間をかけてじっくり学べること。年を重ねるごとに味わいが出てくることがあります。味のある年を重ねられるか、老害と呼ばれるか。僕はマウントを取れる状態でなければ話せない(踊れない)ようになったひとが老害と呼ばれていくのだと感じます。なので本当は年齢の問題ではないのかと......。タンゴを楽しむうえで一番大切なのは、いつまでも謙虚に好奇心を忘れないことだと考えます。

 自分に言い聞かす意味も含めて('-'*)