SinRumbo|Tangoの話であったり なかったり(β版)

SinRumbo

2018年8月18日

 無事に集中レッスンを終えることができました。あらためて5時間て長いですね(笑)。本当によくトライしてくれたと思います。心からお疲れ様でした。とはいえ考えてみれば、まだ折り返しが過ぎたところなんですよね。今日のレッスン&ミロンガ、明日のミロンガ「"LOCA" Edición extra」と、まだまだタンゴウィークは続きます。

 ......そうね、SinRumboでのミロンガ、もう明日なんですよね。いろいろバタバタしていて今回は宣伝らしい宣伝もほとんでできておらず、僕はミロンガを開く場合、料理やドリンクの都合上、御予約をお願いするケースが多いのですが、今回は一切しておりません。僕にとってSinRumboとはそういうお店。働いていた当時もその日誰が来て下さるかなんてまるでわからず、ひとりで待つには広すぎる空間で孤独と向き合い、東日本大震災のあとなど暫く週の半分ゼロなんてことも珍しくなくて、そこで流れているタンゴに傷つけられ、癒されもしました。バーのマスターという仕事もタンゴの先生という仕事も、いつか僕のことを必要としないで済む日が来るために存在しているという因果な職業ですので、孤独に対する覚悟はある程度できているつもりでおりますが、本音を言えば寂しいものです。電気が不足していたからなるべくライトを消して、こんなときだから気持ちを紛らわしたくて来て下さるお客様がいる一方、「こんな非常時にミロンガなんて不謹慎だ」という風潮もあって......。

 SinRumboには楽しい思い出もたくさんありますが、でも一番心に残っているのは、ひとりでカウンターの中に立ち、一秒が何時間にも感じられる途方もない孤独のなか、遊びに来て下さった常連さんの顔。僕が辞めたあと、新しいお客さんも増えて毎日賑わっているという噂を耳にします。本当に喜ばしいことだと思います。僕が言うのもなんですが、SinRumboというお店は、ドアをくぐるだけでタンゴのにおいがする貴重な場所です。これは長い時間をかけて培われたもので、母から僕、そして妹へ......。今は離れておりますが、SinRumboに対する想いは同じだと思っています。明日はそんななか、当時のお客様や当時の僕を知らない方々と、一日だけ時間をあの頃に戻して、タンゴを楽しみたいと思っています。どこかで懐かしい人と会えることも期待しながら('-'*)