信頼|Tangoの話であったり なかったり

信頼

2020年1月22日

 今朝、Facebookに思うところがあってパワハラについて投稿したところ、さっそく何人かの方からメッセージを頂きました。「こういうデリケートな部分について書いてくれて有難うございます」という意見もあれば、「問題提起を促すならもう少し具体的に書いた方がいい」といったアドバイスもあり、どれも貴重な意見として受け止めています。諸事情により今回は具体的に書くことを避けた部分もあるのですが、SinRumboのマスター時代からパワハラやセクハラ、しつこい誘いなどなど絶えず相談や情報が入ってきていて、いつか触れなければならない問題だなあとは思っていたので、様々な批判を覚悟のうえで今回の件を機に書かせてもらいました。

 得てしてハラスメントとは、している側に自覚がなく、むしろ愛だと思っているケースも多い。実際、僕がアルゼンチンでタンゴの勉強をしていた当時は引っ叩かれたり蹴られたりしましたけれども(笑)、パワハラだなんて思ったことは一度もなくて、僕のことを本気で想ってしてくれている行為だと受け止めていました。要は信頼関係が成り立っているかどうかが問題なんですよね。セクハラも、......そもそもアルゼンチンタンゴという踊り自体、信頼関係のうえで成り立っている部分が多くて、だから女性はいつどこで足が飛んでくるかわからないリスクのなか、素足でサンダルのヒールを履いてリードに身を任せてくれるのであって、練習で少し習ったくらいのステップをミロンガで試して怪我をさせるとか、嫌がる女性を無理やり深いアブラッソで組むとか、ちょっとミロンガやレッスンで知り合ったくらいでしつこくデートに誘うだなんて、信頼への裏切りだと思うわけなのです。

 では信頼ってどうやって確認したらいいんでしょうね? 僕はその答えを知らないのでいつもビクビクしているわけなのですが、考えることが大事なのかな......なんて思っている次第でございます。