あと一週間|Tangoの話であったり なかったり

あと一週間

2023年8月 6日

 有難いことに、僕はレッスンを通して生徒さんが成長していくのを感じる喜び、ミロンガを企画して楽しんで下さるかたを見る喜び、自分の選曲で踊ってる姿を見る喜び、練習を通じて少しずつ成長を感じられる喜び、ミロンガで踊る喜び、国を超えて知り合いが増えていく喜び......という環境でタンゴに携われています。これは本当に幸せなことだと思っています。僕がタンゴをはじめた頃は、嫌で嫌で仕方なく、毎朝レッスン中止にならないかなと思いながらスタジオへ向かっていました。もしここが東京だったらきっと辞めていたでしょう。ブエノスアイレスまで来て行きたくないから休むというのはあまりに自分が情けないという気持ちでなんとか通うことができていた感じです。僕の場合、タンゴをはじめるきっかけが親の手伝いでしたからね。この時点でかなりレアなケースなのだと思います。

「昨日よりは今日のほうがタンゴが好き」の連続でここまできました。むしろ僕の場合、スタート地点はテンションが低くて良かったのかと思うくらい。そして今、生徒さんたちとリハーサルをしているなかで、"作品を創る喜び"が加わりました。作品という意味で言ったら昨年の「Todo o Nada」もそうなのですが、あのときはダニエルのビジョンをいかに再現するかだったので今回とは違いますし、メンバーもタンゴをはじめて間もないひとが多く、本当の意味で一から創っている感じがします。そういう意味でのクォリティの限界はあると思いますが、なにせスタートラインに立ったばかり。前にも書きましたが、終わったあと気持ち良くみんなで乾杯したいものでございます。