5日目の朝|Tangoの話であったり なかったり(β版)

5日目の朝

2018年5月11日

 取り立てて大きな理由があるわけではないのですが、酒を一滴も飲まずに5日目の朝を迎えています。なんだか別人みたいに身体がラクで、やっぱり飲み過ぎは良くないんだなあ......なんて思いながら、こんなに酒を飲んでいないのはいつ以来だろう? と記憶を辿っていくと、タンゴをはじめるよりずっと前、編集者になるよりも前、リハビリ......入院......そういえば入院中も差し入れの缶ビールを飲んでいたからそのもっと前......もうよくわかりません。とにかく物凄く昔であることは間違いないと気づきました。

 そんなことを考えていると、忘れていた入院生活が思い出され、毎日のように誰かが亡くなられていくなか、紫煙にまみれた共有スペースで、周りの患者さんたちが麻雀を打っているなか将棋を教えてもらったり、人気のなくなった外来病棟で車椅子レースをしたり。夏の晴れた日には当時で言うところの看護婦さんにストレッチャーで屋上まで連れて行ってもらってサンオイルを塗ってもらい、「20分たったら迎えに来て」と頼んだのにすっかり忘れられて、あやうくステーキになりかけたこともありました。夜中に屋上でリハビリをしていると看護婦さんがやって来て、差し入れにもらった缶ビールを一緒に飲みながら、まさかその当時、ダンスを教えるどころか歩けるようになる日が来ることも想像しにくかったので、先の見えない未来をジョークに変えて話したりもしてたかな。退院後は仲のいい患者さんや看護婦さんたちと旅行へ行ったり飲みに行ったり......。のどかな時代だったのだなあと思います。

 こんな話を書くようになるなんて、いよいよ僕も年ですね(笑)

 しかしながら、幼少時代、学生時代、社会人時代......いろいろあるなか、やっぱりあのときは特殊過ぎて、よくよく考えると僕のタンゴの根っこに大きく影響を与えているような気がしました。

 時には振り返ってみるのも悪いものではないのかも知れませんね。