12月12日|Tangoの話であったり なかったり

12月12日

2018年12月12日

 本日は僕らが籍を入れた日。すなわち心の師、ラジニカーント様のお誕生日であります。昨夜は誕生日に先駆け『ムトゥ踊るマハラジャ』を観に行きました。どれだけ観てもまだ学ぶところがあり、ある意味ラジニカーントはタンゴにおいても師匠です。フィジカルやテクニックは費やした時間に比例しますが、それだけでは補いきれないタンゴの部分をマリアニエベスから、男らしさをラジニカーントから学んでいます。

 今となっては信じられないかも知れませんが、小さい頃はよく女の子と間違われており、それが非常にコンプレックスでありました。そんななか、「たけし」という名前が仮面ライダー1号の主人公と同じであったことがどれだけ救いになったか......。ラジニ映画にハマりはじめた頃はよくわかっていませんでしたが、僕が彼に惹かれたのも必然だったといえるでしょう。

 また、小さい頃からずっと逃げ続けてきたダンスの世界に、まさかいい大人になってからはじめようなど夢にも思っておらず、いまだにどこか自分でも信じられない部分があるのですが、それでも続けているのは、縁ともうひとつ、タンゴの持つ男らしさなのかなという気がしています。僕がどんなに頑張ってもアルゼンチン人のタンゴダンサーのような雰囲気は出せないし、真似たところで痛々しい。ラジニカーントを真似ても同じこと。「自分らしく」ということがとても大事で、それが何かを探っていくことは、一生をかけるに十分なテーマだと考えているわけです。