今月のレッスン|Tangoの話であったり なかったり

今月のレッスン

2020年7月 3日

 春にスマホを買い替えたとき、前に使っていた機種を下取りに出さなくてホントよかった。一台はAMEBA TVに繋ぎっ放しにして、ずっと王位戦を流しておりました。それにしても藤井聡太七段は本当に強いね。読みの広さと深さがチョット桁違い。僕は将棋がへたっぴですが興奮しました。

 さて、先月は身体のラインをテーマにレッスンを組み立てておりました。そこを意識するだけで同じ動作であっても全然違う。動きが美しくなるだけでなく音楽の表現がしやすくなり、男性にとってはリードを伝えやすくなります。今の時期に新たなステップを追加しても使う場所がないですしね。

 今月は、そこに音楽を加えていく予定です。よく「タンゴは一定のリズムで踊ったら格好悪い」と言われます。僕もそう思います。しかしそれは基本のリズムを正確に取れたうえでの話であって、それができないうちに言われても言い訳にしか聞こえないというか、見ていてもそれだったら普通にリズムを刻んだ方が......と思ってしまいます。また、ディサルリはこう、ダリエンソはこうと決めつけてかかる人がいますが、確かに傾向はあるけれど絶対的なものではありません。例えば藤井聡太七段がいま将棋を教えるのと数十年後に教えるのではきっと違うでしょう。なのでその先生が言っていたからこう、と絶対的なものとして結論付けてしまうのはチョット違う気がするのです。教えることができるのは「答え」ではなく、ルールと間違い、傾向まで。あとはどれだけ曲を自分のなかに取り込めるかということになってくるのだと思います。そういうわけで、ベースを基準にした変化の付け方についてレクチャーしていければと思っています。