レッスン|Tangoの話であったり なかったり

レッスン

2023年8月 9日

 昨夜レッスンが終わって家に帰り、ポストを開けたら8月27日のワークショップのフライヤーが入ってました。照れ臭いものですね。

 僕は、タンゴダンスの最大の魅力はいくつになっても踊れる。むしろ年齢を重ねるごとに味が増していくところにあると考えています。年齢を理由に自分の限界を決めてしまわれるかたがいらっしゃいますが、本当に勿体ない。先日のブログに書かせて頂いたソニアさんは85歳。タンゴ歴10数年と仰っていたので、はじめられたのは70歳くらいということになります。一方、僕と同時期にはじめられた当時50歳くらいの男性は、「この歳になって基本なんてやっても無駄だから技を覚えたい」と言って、今もときどきミロンガでお見掛けしますが、彼の先生以外にはサリーダひとつリードができていないのに他の女性に複雑なステップを試みて、「ごめんなさい、ごめんなさい!」と繰り返し頭を下げています。もしあのとき基本を怠っていなかったら、余計なお世話ながら約20年経った今、もっと違ったタンゴ人生が待っていたのではなかろうかと思ってしまいます。

 何を目指すかはぞれぞれですが、僕はゆっくりじっくり丁寧に、せっかく世界中で踊られているダンスなので、年齢、環境、国籍問わずタンゴを頼んで頂けるようなレッスンを心掛けています。練習をしていれば発見があって、そこに喜びが生まれます。そんな風にタンゴを楽しんで頂けたらいいなと思う次第でございます。